うらないとわたし。
私はあらゆる占いを経験していますが、占い師さんというのを観るのも好きです。
面白いもの好きにはたまらん人柄も多いので、霊能者とか言ったらもう張り切って会いに行ったりしてた時期がありました(20代くらいのころ)。
なかでも吉祥寺で予約の取れない占い師として有名な女性は、私の好きな作家さんが観てもらっていて、その占い風景を本で読んでいたら俄然行きたくなったのです。
霊視もやるらしく、一体それはどういうもんなのかしら、と出かけてみたのです。
吉祥寺の大通りにあるマンションを入って占い師さん指定のお部屋のドアを開けると、これ以上狭くできません!というくらい狭い小部屋に、ろうそくかしら、と思うくらい小さい照明で、タロットや水晶玉以外何を置きますのん?というくらいそれらしい雰囲気のその場所で、白いふんわりとした綿の服を着た占い師さんが座っていました。
その暗さを考慮したとしてもあまりあるくらいの相当な美人です。
「おぉ…美人…」私の中のオレがついつぶやくくらいの美人です。
そして美人は私の親戚やら親の実家やらを急に透視しはじめました。
それがすっごく当たっていて。そこを当てたうえで「なので、あまり躍起になって子孫とか増やさないでください」と言ったのです。
結婚とはまた別だけど子孫は増えませんのでそのことで苦しまないでください、と。結婚の予定もない私としてはどうでもよかったのですが、一族ぐるみの話ですとちょっと興味深いものがありました。
結婚することは非常におすすめしてました。料理が上手でしょうし、とも付け足しながら。そこは「えぇ、まぁ。」と曖昧に笑ってごまかすわたくし。
1時間ほどがっつりと向き合って1万円。透視の部分が当たってることはもちろん面白かったのですが、こうして毎日一生懸命相手の目をじっと見ながら色々相談にのるって「先生、心身共に相当タフなのかな」とか「先生、基礎化粧品は何をつかってますのん?」とか「先生、この水晶玉は経費で落ちますのん?」とか心のお声が出そうなのでしたが、そこは我慢しました。
沖縄旅行の際には占い師のはしごをやったことがあり、有名なおっさんやユタを狙って行ったのですが、特に驚くこともなく、やっぱり「口コミ、東京、美人」という結論となりました。そしておっさんて総じてダメでしたね。あんまり人の話も聞けてないというか。講演会とかするにはいいんでしょうけども。
おっさんは講演会かセミナー、対面は美人、という風に決定です。
そういえば霊視で、亡くなった人の言葉がひょいっと出てくるというパターンもあり、それはそれはびっくりでした。そして、その言葉がよそいきパターンだったのもびっくりでした。
あまり詳しく書くとあれなのでぼんやりとさせますが、もともと生前に聞くその言葉には本音とよそいきがあり、二通りの答えがあったのです。もちろん私は本音の方をいつも聞いていたのですが、霊能者さんから出た答えはよそいき。
そっか、霊になっても知らない人(霊能者)にはよそいきの答えなんだ!と新鮮な驚きです。霊能者慣れしてる私としては、その現象が本当かどうかより、よそいきの答えを言ったことにびっくりしたのです。死んでも生前の性格残りますのね、と言うと霊能者さんは、そのうち薄れて全体に戻るんですけどね、というようなことをおっしゃってました。
若い頃からそのようなことをしていて一番はっきりしたのは、未来は全く当たらないということでした。
過去は残像のように見えても未来は神のみぞ知る、ですかね。そりゃそうだ、この世の醍醐味ですもんね。
本来は過去も未来もないみたいですけど根本的なことを言い出すとミもフタもないので、ごちゃごちゃとこの世のことを面白おかしく楽しむのが一番です。
血液型占いの話をしたときに「そんなの!」と聞く耳を持たない人はたいがいB型、というように統計学のような占いは最もおもしろいです。中国4千年の歴史から来てるようなものはさすがの説得力、人間観察の参考になります。
さて、雪の予報ですがどうなのでしょう?
帰宅してすぐにシチューを作りました。土のにおいが好きなふうちゃんに、じゃがいものかごを見せてから、せっせとことことシチュー作り。
外はとても寒いのであっという間に窓が曇りました。
白い湯気の中でふうちゃんに声かけしながらシチュー作り。
「はよ作って~!」
待ちくたびれちゃってかわいそうだったので、ゆでたまごちゃんも用意してあげました。
しあわせ夕ごはんでした。
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